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燃料電池!

 


3.これからの電池はどうなるかを「占う」

 いやはや、お待たせいたしました。前回の原稿では「年内〆切」と記しましたが、昨今の技術進歩はあまりに速過ぎます。モタモタしておりますと、「占い」が手遅れになる危険を感じましたので急ぎ執筆した次第です。本編が、現在自分の持てる力を出し切った完結編となります。最後までお付き合い下さればとても嬉しく思います。

 まず前口上ですが、この「管理人さん」から依頼された「電池三部作」の原稿の作成にあたり、各施設に飛び込み取材を敢行致しました。快く応対して下さった関係各位に陳謝いたします。また特に、A大学・工学資源学部教授に感謝申し上げます。(ヤオ注:僕からも御礼申し上げます。m(__)m )

 さぁて、準備完了! 今回はいきなり「決め球」の直球勝負です。もう皆様には完全にネタバレの、「燃料電池」をお話ししましょう。


● 「燃料電池」を“今更”語る! そして「占い」へ


「燃料電池」……はい、水素と酸素の化学反応を利用した、究極の電池ですネ!

 これ程「地球環境」に優しく、しかも「実現間近」な電池は、これ以外考えられません。なんたって化学反応の副産物が「水」なのですから。これは決定的です。二輪車から大型車両まで、動力源としてこれが主流となる事はまず間違いない事だと言い切れるかと思います。
 ここで「二輪車」とは、軽い自転車のことではありません。オートバイのことです。「大型車両」も、路線バスや路面電車といったもので、そのような重量のある車両の動力源として、「燃料電池」が利用可能にもう少しでなりつつあるのです。事実、燃料電池車両の試験走行のニュースなど、ときおり普通に耳にされるでしょう? これは夢物語ではなく、現実の話。もう少しで目の前に、手が届くところにまで来ている現実のことなのです。
 私にしてみれば、ついにここまで来てくれた(!)との感慨深しです。

「燃料電池」の発想・その起点は、「水の電気分解」だったのではないでしょうか?(←想像ですヨ!)

 水は化学記号でいえば「H2O」な訳でして、『そう言えば、学校の理科の実験でやったかな?』と、ご記憶されている方もいらっしゃるでしょう。「水」に電極を差し入れ、通電。1本の試験管には「水素」、もう1本には「酸素」が、コポコポと湧いてくる。で、まんまですが(笑い)、「水素は酸素の2倍」……まさに「エッチ・ツー・オー」、成る程と納得させられたものです。

 では、この化学反応を逆にしたならば? これが「燃料電池」の起点です。

 ……
「化学反応」と書きましたが、厳密には「可逆変化」、だ、そうです。(教授、ご指導有り難うございます。)
“今更”動作原理など、検索サイトで、キーワード『燃料電池 原理』と入れてやれば、それこそ溺れるほど閲覧できます。
 ですからここでは「原理」ではなくて、「今後どうなるか?」を、先生から学んだ内容を自分の言葉に置き換えて、ご披露することにいたします。つまり、「占い」です。そのつもりでお願いします。
 ……

 と、いうわけで皆様。ここで一つ質問ですが、燃料電池は、どの分野から実用化されると占いますか?

「なにをいまさら。いままでバイクや車の話をしてたじゃん!?」
「乗物に採用されるんだろ? てゆーか、他にどんな分野があるっつーの?」

 あはは……そうですネ! でも残念でした。乗物の分野ではありません。

 前述に反するようですが、乗物の動力源としては、まだ厳しいのではないかと考えます。

 だって、「水素ボンベ」を搭載するんですよ? いくらなんでも、キケンでしょう。
 水素の危険性は、引火による爆発炎上です。電動自動車の場合、運転者たる皆さんが如何に安全運転を心掛けても、相手が突っ込んできたら同じです。水素は、現状まだまだ、乗物には危ないのです。

 そういうわけで私の回答ですが、まずは「自家電力源」として、住宅の分野において実用化されるでしょう。(占いですから「〜でしょう」がやたら登場します。天気予報みたいですね。笑)

 この「住宅の分野」における燃料電池とは? ……ひとまずここでお約束の休憩時間です。(笑い)



 というわけで、とうとう原田社長の最後の原稿となってしまいました。皆さま、じっくりと味わいながら読みましょうね。テーマはいよいよ真打ち登場、「燃料電池」でごぜーますだよ代官様! これからの社会にも影響を及ぼすだろう壮大なお話です。ではごゆっくりご堪能あれ!



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