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コーヒーブレーク ^^;

 


 ……
 ということらしいので、ちょっと一休みしましょうか?(笑い)

 おもしろい話をしましょう。

 今まで申したとおり一次電池は「使い切り」なわけなんですが、それに絡んで、『そんな話、いったい何処から出てきたんだ!?』というビックリ「迷信」があるんですよ! サテ、ご存じでしたでしょうか……?


★ ★ ★
 まとめ買いすれば、何でも安く入手できますよね? そこで、乾電池を“30本お徳用パック”で購入したとします。
 サァ、ここで問題です! 当然、使い切れず残ってしまった乾電池が出てしまいますが、さて、これをどう保存したら賢いのでしょうか……?

 ここで、ある人が考えました。すなわち――

冷蔵庫の中に保管する!

 乾電池は、放っておいても“自己放電”という現象があり、徐々に弱くなっていきます。
「だったら、その化学反応を遅くするために、冷蔵庫の中に保管してしまえばいいジャン!」

 こうしてこの「迷信」が誕生したのでした。
 筋は通っているようですが、これはいけません。

『保存するときはなるべく温度の低い、湿気の少ない所を選んでください。』

 どうやらこの「注意書き」が冷蔵庫を連想させたのでしょうが、冷蔵庫に保管すると電池は結露してしまいます。するとその水滴により正極と負極がつながり、電池が消耗したり、場合によってはサビが発生したりしてしまいます。だから、イケナイのです。

 では結露を防止できたら、冷蔵庫または冷凍庫で保管してもいいのか? という疑問が浮かぶと思います。
 結論から言って、「不可」です。
 冷蔵庫のような環境に保存することを、業界では「冬眠」させる、と言いますが、あまりにも温度が低いと、この冬眠から「目覚めなくなる」可能性があるのです。ですから、冷蔵庫での保管はお勧めできません。

 なおさら「冷凍庫」なんてダメですよ! それどころか、冷凍庫の場合だと、もっと恐ろしいことが起こる可能性があるんです。

 それは、電解液の凍結による膨張です。(氷をイメージしてください)

 乾電池には電解液なる液体が封入されていますが、各メーカーとも乾電池の「液モレ」防止に努力した結果、極めて密封性の高い製品を作り出すことに成功しました。
 その結果、皮肉なことに、上記の懸念も生じてしまったのです。

 気密性を採択するか?
 それとも、むしろ液漏れさせてしまった方が、お客様の安全に貢献できるのではないか?

 今回取材したところ、各メーカーさんとも、これは難しい問題ですとの反応でした。
(但し、電解液の成分はどんなで、人体にどの様な影響があるのか? といった質問に対しては、いずれもノーコメントでした。……やむなし……)

 メーカーさんによると、10℃〜20℃くらいの温度で保存すると、丁度良い塩梅との見解でした。保存をするときは、どうぞここら辺を狙って行ってくださいませ……。

 さて。


★ ★ ★
 電池の気密性に関連して、もう一つだけ言わせてください!

一次電池でも、ある程度は充電できる

 というトンデモ迷信」がございます。
 これは「マンガン電池」であれば、全くのデタラメではありませんが……絶対やめましょう!
 確かに昔このような「充電キット」が存在しました。(いや、まだ流通しているカモしれません。)
 しかし、これは大変危険なんです。今回あえて詳しい説明はいたしませんが、液漏れで済めば幸い、最悪爆発の可能性もあるのです。
(つまり気密性がキーなんですね。一次電池と二次電池の、これが決定的な違いです。)

 でまあ、これをふまえた話ではありますが……。

管理人」さんの「乾電池野郎」。この話題を大変楽しく、興味深く、拝見致しました。冗談ではなく「面白い!」と感じました。

「乾電池野郎」は、1.5V×16本=24V。

 はい、大真面目に感動!
「管理人」さんはテスターを携帯し、少なくともDC電圧のチェックには留意されたようですね。でも、電圧と電力の相関関係を考えず、帳尻合せが大誤算!
 それでも、一次乾電池の16本直列は、大真面目に「流石に面白い発想!」、圧巻、感服でした。(ヤオ注:ううっ……ホメられてんだかケナされてんだか ^^; )

 ただし16本の乾電池、一本でも正極負極を間違えていたら……?

 24V−1.5V=22.5V……では、済んでいなかったでしょう。
 この22.5Vが、異端児である±を誤った1個の乾電池に、総攻撃をしかけるのです。つまりこれこそ乾電池に充電している状態に似通っているのです。……剣呑、剣呑。

 ああ、怖くてこれ以上書けません(ヤオ注: ^^; ……)


★ ★ ★
 乾電池のトラブルは、「メーカが幾ら注意喚起しても駄目」というのがメーカーさんが抱いている実感です。
 お客様からクレームを頂戴しても、その使用法を吟味すると、お客様にも多少の責務はある、と……。
 しかも、限られたスペース(特に単五型)に四苦八苦して注意事項を記載しても、お客様は、まあ読んでくれません。

 PL法の絡みもありますが、「危険」領域から「注意」領域までは、ぜひとも目を通して頂きたい、というのが、メーカーさんからの切なるお願いだった、ということを付記させて頂きます。



あははははははははははは!

さて皆さん!? 頭のリフレッシュはできただろーなー?
さあさあ容赦なく次行くぞーっ! ちゃんとついて来いよー!



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