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大工職人と自転車


 というわけで、記事を頼まれてしまいましたが、私の場合は、「建築と自転車」という、お題のようです。

 うーん……。

「大工さんと自転車」?
「職人さんと自転車」?

 おおっ!イメージが沸いてきました。

(その1)
 そう昔の職人さんは、自転車で現場を廻っていました。
 植木屋さん、大工さん、水道屋さんしかり。
 道具箱を荷台に載せた姿を記憶しておられる方は、私を含めても少数派と思います。
 時代を経て、現場へは会社からトラックで行くようになりましたが、通勤は自転車でという職人さんも何人か居ました。

 その理由というのが、
@自動車免許を持っていない=現場へは会社、または組の仲間に乗せていってもらう。
A毎日、帰りに事務所で、飲んでから帰るから。
B昼頃から、仕事しながら飲み始めるから。
C車で来ると、材料を運ばせられるから。
 などなど……。

 今にして思えば、我が侭な人たちだったんだなあ……。

 あの自転車は、なんと言う車種だったのでしょうか?
 バイクで言うならドカバイのように、実用性重視のあのチャリは、いかにもおじさんたちの体臭とアルコール臭が染み付いたような色をしていました。
 道具箱を括り付ける頑丈な荷台、弁当箱を入れるための前かごといい、中国人民御用達の自転車そのものです。
 秋田の積雪を物ともせずに、自転車をこぐ姿には感心させられることも多かったのですが、大雪の日や飲みすぎた翌日には、9時ごろになってから「休みます」と、奥さんから連絡が入るので、絞め殺してやろうかと激怒したこともあります。


2005,1,31
住まいの知恵袋』KIBA様

☆☆☆☆☆
 KIBA様は学生時代からのお友達で、秋田市で主にリフォームを請け負っている会社の社長をやられている方です。
 昔っから、すさまじき愛すべき職人さんたちを、間近で見てきていらっしゃったようですね……。
(その1)
 残念ながら僕はそういう風俗史みたいな昔の光景を見たことがないので、とても興味深かったです。
 積雪をものともせず走る職人の自転車……。
 えーなー……。こんどマネしてやろうかしら。(^^)
 滑って転んで轢かれて即入院だな、きっと。(^^;)

 


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