■ 大工職人と自転車
というわけで、記事を頼まれてしまいましたが、私の場合は、「建築と自転車」という、お題のようです。
うーん……。
「大工さんと自転車」? 「職人さんと自転車」?
おおっ!イメージが沸いてきました。
(その1)
そう昔の職人さんは、自転車で現場を廻っていました。
植木屋さん、大工さん、水道屋さんしかり。
道具箱を荷台に載せた姿を記憶しておられる方は、私を含めても少数派と思います。
時代を経て、現場へは会社からトラックで行くようになりましたが、通勤は自転車でという職人さんも何人か居ました。
その理由というのが、
@自動車免許を持っていない=現場へは会社、または組の仲間に乗せていってもらう。
A毎日、帰りに事務所で、飲んでから帰るから。
B昼頃から、仕事しながら飲み始めるから。
C車で来ると、材料を運ばせられるから。
などなど……。
今にして思えば、我が侭な人たちだったんだなあ……。
あの自転車は、なんと言う車種だったのでしょうか?
バイクで言うならドカバイのように、実用性重視のあのチャリは、いかにもおじさんたちの体臭とアルコール臭が染み付いたような色をしていました。
道具箱を括り付ける頑丈な荷台、弁当箱を入れるための前かごといい、中国人民御用達の自転車そのものです。
秋田の積雪を物ともせずに、自転車をこぐ姿には感心させられることも多かったのですが、大雪の日や飲みすぎた翌日には、9時ごろになってから「休みます」と、奥さんから連絡が入るので、絞め殺してやろうかと激怒したこともあります。
2005,1,31
『住まいの知恵袋』KIBA様
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